手指の第1関節のことをDIP関節(遠位指節間関節)、第2関節のことをPIP関節(近位指節間関節)と言います。手指に起きる変形性関節症の内、DIP関節に起きたものをへバーデン結節、PIP関節に起きたものをブシャール結節と言います。どちらも関節リウマチとは違う疾患です。ただ、診察所見、症状、レントゲン写真などからへバーデン結節、ブシャール結節と関節リウマチを見分けることはできません。そのため必要や希望がある場合には関節リウマチの採血をします。へバーデン結節やブシャール結節であれば関節リウマチの反応がでません。へバーデン結節、ブシャール結節どちらも40歳代以上の女性に多いです。原因ははっきりしていませんが、女性ホルモンの減少が一因と言われております。女性ホルモンには滑膜の炎症を抑える作用がありますので、女性ホルモンの減少による滑膜の炎症が起きて変形につながっていくとされています。